美容室恐怖症
同じ美容室に三度といけない、いかない。
それが私の思う美容室恐怖症である。
心地よいと感じる場所がないわけではない。
だからとて同じ人と顔を合わせようという気にならないということなのかもしれない。というのが最近の感想である。
私に引っ越しが多いせいもある。
でもそれだけかというとそれも違う気がする。
問題は私の趣味趣向を相手に伝えなければならない。
そのためにコミュニケーションをしなければならない。
なんと伝えれば美容師によって表現がしやすいかを前もって考えなければならない。
服装も選ばなければならない。
しかし人間の趣味趣向は統一されたものでもない。
伝えるに限界がある。
相手は忙しい。
結局、必ずしも私の好きな髪型になるわけじゃない。
加えて選択肢が無限すぎる。
…なんて不都合な場所なのだろう。
私は常々、選んだ髪型に合わせてレーザーでジュッと髪の毛を一瞬で焼いてくれるようなボックス型の機械はできないものかと思ってきた。
でもそんなものはまだない。