情 状 酌 量 。

もやもやしつつ、もやもやしない。

自分が人に与えている影響について ー結婚観ー

自分は自己顕示欲が強い方かとも思っていたけれど、結婚して子供を産み、日々の忙しさに追われていると、びっくりするくらい自己表現などというものには無頓着になっている。 いつからかわからないけれど、ここ数年で、自分の考え方や人間性に、何一つ人に理…

最近あった3つのいいこと ー案内、自覚、信頼ー

今週のお題「最近あった3つのいいこと」 最近あった3つのいいこと ①「案内」 最近ドバイから知人がきた。 けれどその人はPCR検査をして搭乗したにも関わらず、到着後にコロナで陽性となり、7日間の隔離となった。 出張できたその人は、結局隔離で出張を終え…

SNS、他人と繋がる互酬疲れ

S N Sの恐ろしさは、「キラキラした世界への疲れ」という言説がある。 私が感じるS N Sの疲れはどちらかというと「義理(互酬)疲れ」である。 相手が「いいね」を押してくれる人だから私も「いいね」を押す、というのは「いいね」と思ってなくてもその行為…

美容室恐怖症

同じ美容室に三度といけない、いかない。 それが私の思う美容室恐怖症である。 心地よいと感じる場所がないわけではない。 だからとて同じ人と顔を合わせようという気にならないということなのかもしれない。というのが最近の感想である。 私に引っ越しが多…

本棚の中身

今週のお題「本棚の中身」 幼児がいる私の家では本棚の中身とは、ほぼ「子供の絵本」のこと、みたいになっている。 私の日本からわざわざ持ってきた難しい哲学や物理学系の本などは、今や読んでも頭に入らないほど忙しないので、もはや飾りみたいになってい…

異邦人

先日、異邦人と呼ぶべき女性に出会った。 明らかに行動の原理が違う。 私が語る言葉の聞き方が他の主婦のそれと違う。(彼女も主婦だ) わかりやすく排他的で、共通点ではなく「差異」に注目しているといったような。 彼女は15歳から異国暮らし、ある道のプ…

紙幣の顔 ー1000円札は手塚治虫でお願いしますー

新元号発表に続き、新紙幣の案が出たことで世間がざわついている。 渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎。 渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎。 渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎。 う〜ん。 福沢諭吉を取りやめて渋沢栄一に納得するほど、渋沢栄一は偉人なんだろう…

お葬式と言論弾圧 ー内田也哉子の謝辞を読んでー

お葬式というのは最も偽りを感じる場なのかもしれない。 嘘偽りない人を発見してドキッとするのは、お葬式だからだ。 内田裕也のお別れの会での、内田也哉子の謝辞が素晴らしい。 https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/04/03/kiji/20190403s0…

男性のラジオ好きアピール  ー個人の趣向とセルフプロデュースについてー

「俺、ラジオが好きなんだよね。」 と言ってくる男性を何人か見たことがある。 へぇ、ラジオが好きなんだ。 と思う。 最初は割りかし素直にそれを聞いたように思う。 その言葉の受け手である私は、確か最初は中学生だった(ような)。 そして今まで20年く…

仮性包茎、手術、反対。

先日子供を日本人学校に通わせている韓国人女性の方から包茎手術の話があった。 韓国では小学生の頃に包茎手術を受けさせるのが割と一般的で、私の夫も小学生の頃に受けさせられている。 特に90年代頃はブームだったようで、夫の世代は基本ほとんどの人が…

パニック障害メモ —パニック障害になってやったこと・やらざるを得なくなったこと—

過呼吸から始まって、不安や恐怖や動悸で普通に道も歩けない、カフェにも居座れない、電車も乗れない、本も読めない、呼吸が上手くできない、悪いイメージに苛まれる、狂いそうな感覚を覚える・・・ どうにもこうにも症状が豊富過ぎて、全てを表しきれないの…

プレゼント ービリビリに破いたパンツを贈るようになった経緯ー

中学生の頃から、私はプレゼントや手紙に趣向を凝らすのが好きだった。バレンタインの時にはお弁当箱に形の違う様々なチョコレートを詰め込み、箸を入れハンカチで包んだり、カセットテープには自分で編集したロックやJ−ポップの歌を曲順まで考えて丁寧に入…

家族恐怖症

私は結婚する前から結婚を欺瞞だと思っている節がある。 私ほど結婚に拒否感を感じている人間が実際に結婚するケースは稀なんじゃないかというほど、私と結婚の相性は悪い。 結婚が欺瞞だというよりは、私が結婚という私にとっての欺瞞をなぜか遂行している…

夫・韓国人とRADWIMPS『五月の蝿』について話す

私の配偶者は韓国人だ。夫が外国人だと、ただ夫といるだけで外国に行ってカルチャーショックを受けるようにびっくりすることがある。 いつだか私が夫にRADWIMPSの『五月の蝿』歌詞の話をした時のことだ。『五月の蝿』という曲の歌詞には衝撃的な歌詞がある。…

幸せな家族の会話

先日友人の実家にお邪魔した。 行ってすぐ夜ご飯を食べ始めて、30分以内には彼ら一族の会話に私も一緒になって爆笑していた。 確か一つは中国の旅行に行った時、誰々さんが、筆談でお店の人に何かを伝えようとして、漢字で文章を書いた後にレ点を打ったと…

成人誌販売中止の偽善感が圧倒的に許せない。 

今日はここ数日話題になっているニュースを取り上げます。 www3.nhk.or.jp www.nikkei.com 二つのニュースは両方同じく、成人雑誌販売をやめるというニュース。 こんなに立て続けに、しかも唐突に、街角から成人雑誌販売を止める働きがあるなんて明らかに変…

靴下が揃う世界

私の母は理系で、変にロジカルだ。 そのせいで子供の頃、私の家では靴下が全く揃わないという事態が頻発していた。 母は靴下を揃えて干さない。そして乾いた靴下をペアにしようともしない。 「両方洗濯機に入れたんなら、なくなる(揃わない)わけないでしょ…

男性の性欲についての友人Hの見解 ー人類基本勃起不全説ー

以前、友人Hが男の性欲についての面白い見解を語ってくれた。 私はその論理を聞くのがなかなか好きで、幾度か説明をしてもらったことがある。 (他の友人によれば、その論理は心理学者の岸田秀に影響を受けたものに違いないとのことだが、何れにしても主旨は…

大人になると本当のことが言えなくなる

「大人には本音と建前がある」と思われているくらいなら、それはまだ救いようがある。 何が本音かが明らかであるからだ。 そうではなくて、大人になると本当のことがわからなくなり、そして言えなくなってくるのを感じる。 心の奥底で、本当のことのように思…

風水を哲学する1

最近引っ越しをした。 引っ越しをすると、気分が一新されて「インテリアをどうしようか?」という楽しい問題にぶつかる。 しかし哲学をする人間にとって「何かを選ぶ」というのはすごく難しいことだ。 一つのソファを選ぶのも、「本当にこれでなければならな…

ミンクのマフラー

友達からミンクのマフラーをもらった。 見たことないほどの短さで、先っぽには磁気が付いていてスヌード風に使える。 よく知らないが、去年からのトレンドらしい。 プレゼントというものは、自分では絶対に買わないものを「急に」もらう。 この唐突感、飛躍…

AV=恋愛ドラマ

多くの女性に怒られそうですが、 男性がAVを見たいと思うのと、女性が恋愛ドラマ(もしくは漫画)を見たいと思うのは同じだ。 というのが私の最近の持論です。 科学的なデータの裏づけとかは皆無ですが、「シミュレーションによって自分の性別の性的感覚を満…

虫を殺す

生まれてこのかた、虫を殺したことのない人っているのかな、とふと思う。多分、いない。 感覚的であればあるほど、虫を簡単に殺し、害虫呼ばわりをしても気にならず、特に虫の命について考えずに暮らせる。内省のない感覚。 そういう言い回しをしてみるとま…

中島みゆき『糸』

言わずと知れた名曲。興味深いのは出だしの歌詞。 なぜめぐり逢うのかを 私たちは何も知らない 私はこの歌い出しにいつも聞き入ってしまう。 このフレーズは無意識のうちに、誰かと誰かの出会いに「意味(理由)」があることを前提させているように思う。 よ…

最高のテクノミュージック ーシュレディンガーの猫ー

これって最高のテクノだよね。 おすすめすぎるのでぜひ、聴いて下さい。 ドリルとナレーションの人の声とその内容と猫の鳴き声が、頭のなかで不穏に交わります。 こういうテクノが増えて欲しい。 物語のナレーションがもはや音楽の一部になっているやつって…

既読スルーと不安について2 ー既読スルーをスルーできるか?ー

2. 返事を待つときの不安が一つの問題になるのは、誰しもにとって心の弱い部分があるということ、それが本来的に「そういうもの(構造)である」ことを意味している。特に現代は合理的な思考をし過ぎてしまうから、「返事が来ない=無視=私を嫌いだから」…

既読スルーと不安について1 ー既読スルーをスルーできるか?ー

1. 既読スルー(及び未読放置)の不安というのは、基本的には「相手がどう思っているのかわからない」ということに対しての不安であるが、本質的には事態が未決定のままあることへの不安であると思う。 不安を不安のままに保つことは人間にとって難しい。…

共通言語と生息地の壁 

外人の友達が日本に来たとき、 「どうして日本人は、大体似たり寄ったりの人間でグループを構成していることが多いのか」 みたいなことを聞かれたことがある。確かに私が接客業をしていたときも、「ギャル男と清楚」みたいな異色のカップルは大体外人だとす…

晒し上げポスターの是非について

こんにちは。量子ちゃんです。 ねえ、皆さん、これは恐ろしいですよ! <a href="http://wired.jp/2015/05/20/creepy-ads-use-litterbugs-dna-shame-publicly/" data-mce-href="http://wired.jp/2015/05/20/creepy-ads-use-litterbugs-dna-shame-publicly/">ゴミについたDNAから顔を復元、ポイ捨てした人をポスターにするキャンペーン « WIRED.jp</a>wired.jp http://wired.jp/2015/05/20/creepy…

世界遺産って何だろう。

どこどこが世界遺産になります、という話しをニュースなどでよく聞くけれども、世界遺産って何だよと思う人も少なくないはず。富士山は富士山であるだけでも美しいのに、どうして世界のよくわからん機構に箔付けされなければならないのだ、と疑問になる(富…