情 状 酌 量 。

もやもやしつつ、もやもやしない。

最近あった3つのいいこと ー案内、自覚、信頼ー

今週のお題「最近あった3つのいいこと」

最近あった3つのいいこと

 

①「案内」

最近ドバイから知人がきた。 

けれどその人はPCR検査をして搭乗したにも関わらず、到着後にコロナで陽性となり、7日間の隔離となった。

出張できたその人は、結局隔離で出張を終えることになった。大損である。

あまりにも不運で不憫な隔離中のその人を、リモートでケアしてあげなければならないという思いに駆られて、私はリモートで案内をしていた。

ここに行くと最高に美味しいお店がある、とか、ここのカニの食べ方はこうだ、とか。

元々私たちはご飯でも行こうという話になっていたのに、ご飯を食べることもできなかったという意味ではとても残念だったが、その代わりにライン上で親しくなり、楽しくお話ししたりした。

これは彼が陽性にならなければ絶対に起こらなかったことなので、ある意味ではいいことだなと思う。

(彼が帰る前日に安倍元首相の暗殺事件があり、何もかもが少し歪んでいるようだった。リモートでその会話もして、記憶に残る出来事となった)

 

 

②「自覚」

最近かつて住んでいた街に行った。

かつて住んでいた街は、降り立った瞬間から、風の質が違い、居心地の良さが違った。

始終、「なんだこれは!」と言ってしまうくらい、気持ちが良すぎた。

私は夫に単身赴任をさせよう、と心に決めたくらい、その街が好きだということがわかった。

「この街に住みたい」ではなく、

「私はここに住んでいる!」と夫に言い放った。

私の心は今住むここじゃなく、あの街にいたのだ。

気質の合う街にいると、その土地とそこにいる自分の気が、同時に「充満している」のを感じる。

気が自分と重なって、膨らんだり萎んだりいい感じで呼吸しているというのか、生きている躍動感が得られる。

そうでない街では、土地の気と自分の気が重ならない。

紙の箱の中に入れられたカエルみたいに、行き場を失って乾き死にそうだ。

夫に単身赴任を説得する時、「海水の魚が淡水で暮らして瀕死状態なんだよ、可哀想じゃないの」と言っていた。

私は未だ合わない土地に暮らしているのだが。

自覚できるというのは何よりもいいことである。

 

 

③「信頼」

初めて友人(女性)と二人旅をした。

よくよく考えてみると私は女性と二人旅をした記憶がない。

39歳まで女性と二人旅をしたことがない。

そこまで特定の女性に心を許したことがなかったのかもしれない。

逆にこの歳になって一緒に旅をしようと誘える友人ができたことに驚きと喜びがある。

彼女に出会ったのは38なので、人は38になっても友人ができるということだ。

なんていいことでしょう、それは。